フリーターなのに容赦なく届く、何かしらの支払いのお知らせの手紙。
中でもお知らせのお手紙の中でボヤっとしているのが「年金」ではないでしょうか。

「どうしてこんなに払わないといけないんだろう?」
「そもそも、このお金っていったい何なの」
「何とかして払わなくても良い方法はないものか……」
と思わず、毒づいてしまうことでしょう。

そこで今回は、フリーターと年金の関係についてお話していきます。

 

「公的年金」と「私的年金」について知っておこう

フリーターは年金を払う必要があるのかどうか?を説明する前に、
「年金」について軽く説明しておきますね。
年金とは、ザックリいうと私達の生活を助けてくれる保険のことです。

「年金」は

  • 公的年金(こうてきねんきん)
  • 私的年金(してきねんきん)

の2つにわかれています。

公的年金(こうてきねんきん)とは、国が運営管理している年金のことです。
今回あなたが「払わないといけないのかな」と思っているのは
おそらく「公的年金」の「国民年金保険料」ではないでしょうか?

いっぽう、私的年金(してきねんきん)とは民間の会社が販売している保険を指します。
テレビを見ているとき「明治安田生命」「住友生命」「JA共済」といった
保険会社のCMって見たことがありませんか?
あれらに加入するかしないかは自由、つまり「私的なもの」になります。

ここまでをカンタンにまとめると

・公的年金=国が運営している年金(ほぼ強制)
・私的年金=民間会社が運営している年金(加入は自由)

となります。

ということは……?
年金には「払う必要のある年金」と「払わなくてもいい年金」があるんですね。

「国民年金」の場合、20歳は払わなければならない!

さきほど、「公的年金」と「私的年金」について述べ
公的年金は払わなければならない人がいる、とお話しました。

どうしてかというと、”国民年金法”がきちんと定められているからなんですね。

第七条 次の各号のいずれかに該当する者は、国民年金の被保険者とする。
一 日本国内に住所を有する二十歳以上六十歳未満の者であつて
次号及び第三号のいずれにも該当しないもの
(厚生年金保険法(昭和二十九年法律第百十五号)に基づく老齢を支給事由とする年金たる保険給付
その他の老齢又は退職を支給事由とする給付であつて政令で定めるもの
(以下「厚生年金保険法に基づく老齢給付等」という。)を受けることができる者を除く。以下「第一号被保険者」という。)

(出典:国民年金法(昭和三十四年法律第百四十一号)/e-Gov

漢字ばっかりで疲れてしまうのでカンタンに説明しますね。
国民年金法では
”日本国内に住所のある20歳以上60歳未満の人に国民年金を払うことが決められている”
んです。

つまり、身分がアルバイト・パートなどをしているフリーター・無職であっても
20歳を過ぎていればおかまいなしに国民年金支払の義務が生じ
「第1号被保険者」となります。

 

無職・フリーターで国民年金が払えない場合はどうする?

さきほど、20歳以上60歳未満の人は国民年金の支払いが決められていると説明しました。
それでは、国民年金保険料の支払金額について知っておきましょう。
平成29年度の国民年金保険料は16,490円となっています。

会社からの福利厚生を満足に受けられないフリーターやそもそも収入がない無職の場合
「高い!払えない」と思うことでしょう。

しかし国民年金保険料を払うのが義務とはいえ、国も鬼ではありません。
国民年金保険料が払えない人にむけた制度を設けています。
次の項目で説明しますね。

「国民年金保険料免除・納付猶予制度」を使おう

国民年金保険料が払えない人向けに設けられている制度は

・国民年金保険料免除(こくみんねんきんほけんりょうめんじょ)
・国民年金納付猶予制度(のうふゆうよせいど)

の2つがあります。

国民年金保険料免除(こくみんねんきんほけんりょうめんじょ)とは?

国民年金保険料の後に続く”免除(めんじょ)”の言葉。
「しなくても大丈夫」「パスしてもらえる」といったイメージがあるのではないでしょうか。

だいたい、その考えで大丈夫です。
国民年金保険料免除の申請をし、申請が認められると国民年金保険料が免除されます。

免除される金額としては

  • 全額
  • 4分の3
  • 半額
  • 4分の1

以上の4つです。

国民年金納付猶予制度(のうふゆうよせいど)とは?

さきほどは、国民年金保険料免除についてお話しました。
では、国民年金保険料を”猶予(ゆうよ)”してもらうってどういうことでしょう?

友達同士でお金の貸し借りをして、お金が足りなくて返済ができなかったケースを
思い浮かべてみてください。今はお金がないけど、数ヶ月後には支払いができそうな場合
「この支払い、もうちょっとまってもらえないかな?」とお願いし
支払いまでの期間、つまり猶予(ゆうよ)をもらいますよね。

 

理屈はこれと同じです。
国民年金納付猶予制度とは国民年金保険料の支払いを待ってもらうことを指します。

ここまでをいったんまとめると

  • 国民年金保険料免除=ある程度の額を見逃してもらう制度
  • 国民年金納付猶予制度=支払いの期限を延ばしてもらう制度
    となります。

国民年金保険料納付を免除・猶予をした場合はどうなるの?

 

国民年金の保険料を払うのに、国がある程度融通をきかせてくれることが

これまでの話で理解いただけたでしょうか?
ここで次に気になってくるのが免除・猶予制度を使うことのペナルティ(デメリット)です。
日本本年金機構のサイトを参照してみましょう。

保険料を免除された期間は、老後年金を受け取る際に1/2(税金分)受け取れます。
(手続きをしていただけず、未納となった場合1/2(税金分)は受け取れません。)
保険料免除・納付猶予を受けた期間中に、ケガや病気で障害や死亡といった不慮の事態が発生した場合、
障害年金や遺族年金を受け取ることができます。
(引用:日本年金機構

免除制度を利用した場合、免除期間分の年金受取額が1/2になります。
つまり、年金としてもらえる金額がちょっと減ってしまうんですね。

参考までに60歳で定年退職をした時、必要な老後資金は3000万と言われています。
かなり大きな金額ではないでしょうか?

金額に大きな差あり?国民年金と厚生年金

冒頭で「年金とは国の保険である」とお話しました。
「受け取れる年金」として有名なのはやはり、老後の年金でしょう。
あなたもこれまでに、テレビ番組やCMで「年金暮らし」の言葉を聞いたことがあると思います。

けれど、受け取れる年金は人によって違うんです。

平成27年を例にしてみましょう。

  • 国民年金…55,157(50,826)円
  • 厚生年金…145,305円

 

(出典:気になる年金受給額。平均いくらもらえる?

※あたらしく”厚生年金(こうせいねんきん)”の言葉が出てきましたが、
厚生年金については後ほど説明しますね。

上記の図を見てみると、国民年金と厚生年金の受取額にかなりの開きがあることがわかります。
その差額を計算してみるとおよそ9万円!
「9万円あればアレも買えるしこれも買える」と妄想が膨らみますね。
しかし、どうしてこんなにも差があるのでしょう?

厚生年金って何?国民年金とはどう違うの?


さきほど新しく出てきたコトバ、厚生年金(こうせいねんきん)。
わかりやすく言えば会社で働いている人が加入できる年金制度です。
厚生年金に加入している人は”第2号被保険者”となります。

厚生年金の保険料は一定ではない

国民年金の支払額が一定なのに対して
(平成29年度の国民年金保険料は16,490円でしたね。)
厚生年金の保険料は一定ではありません。
厚生年金の保険料は給料の金額によって違ってきます。

つまり、厚生年金に加入している人は1人1人支払う
厚生年金の保険料の金額が違ってきます。

会社が年金の半分を払ってくれている

国民年金(第1号被保険者/フリーターや自営業者)に加入している人は、
会社に属していないor加入権限を持っていないなどの理由から
当する本人が国民年金保険料の支払いをする必要があります。

 

しかし、厚生年金に加入している人(会社に所属している人)は
「給料から天引き」というかたちで会社が”国民年金”を払っていますし
年金の半分は会社が負担しているというメリットもあります。

厚生年金加入者(第2号被保険者)は”国民年金”と”厚生年金”が受けられると
考えればわかりやすいでしょう。

これまでの解説を図にまとめるとこうなります。

(出典:年金改革法が成立しました/首相官邸

まとめ

今回のタイトルになった「フリーターは年金を支払う必要がないのか?」の答えを
理解しながら導き出すことはできましたか?
サックリいうと「20歳のフリーターなら公的年金を払う必要あり!」です。
きちんと払いましょうね。

年金の視点から言うと、やはり早めに就職するのがベストです。
”ツナギ”でアルバイト・パートなどの非正規雇用を選ぶ際でも
厚生年金に加入させてもらえるところを選びましょう。
フリーターだからこそ、自分が負担するお金は減らす必要があるんです。
就職活動がんばってくださいね。

 

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